立川らく朝の健康コラム

さあシーズン到来だ 最近、世の中が物騒になって、覆面した強盗がコンビニのレジを襲うなんて、日常茶飯事になっちゃった。でもコンビニだけじゃない、強盗が薬局を襲ったって話もあるんです。 ある薬局に、顔を覆面で隠して、サングラスをして、帽子を目深にかぶり、顔が一切出ないようにした完全防備の強盗が白昼堂々入ってきた。レジには女性の薬剤師さんが一人だけ。強盗は女性のすぐ前まで来て、カウンター越しに低いドスの利いた声で、「おい」と言った。 その声に気が付いて顔を上げた薬剤師の女性、その強盗の姿を一目見るや、 「ああ、花粉症のお薬ですね。これをどうぞ、今一番売れてます」。 すっかり毒気を抜かれた強盗、仕方がないから花粉症の薬を買って帰ったんだそうな。 花粉症もそろそろ本格的なシーズン到来。皆さんマスクをしたりで大変そう。芸能界にもいるんです、花粉症が一番ひどいのがピーコさん。じゃあどうしてピーコさんがひどい花粉症になったのか調べてみたら、長いことずーと、おスギと一緒にいたからだって。これ、ここだけの話にしておいた方がいいけど。 今や日本人は５人に一人が花粉症で、その原因のほとんどはスギ花粉。スギなどの花粉が鼻粘膜に入ると、それに対応する「抗体」というタンパク質ができる。この抗体が花粉とくっつくと、免疫細胞に作用して刺激物質が放出される。これがヒスタミンという物質で、くしゃみや鼻水の原因となる。 この一連のプロセスはアレルギー反応と呼ばれているけど、現代人はなぜか花粉症になりやすい。戦後スギの植林をしたためスギ花粉が急激に増えたという現実もあるけど、原因はそれだけじゃない。花粉症になる大きな要因の一つにとして、現代人のライフスタイルの変化がある。 じつは都会人の方が花粉症になりやすいんだね。過労やストレス、寝不足、また高蛋白で高カロリーの食事はアレルギーの悪化要因になる。それにお酒もね。さらに、大気汚染やタバコは、これもまた花粉症の重大な悪化要因だ。 ストレス発散だなんて言って、タバコを片手に焼き肉でビール、それで翌朝寝不足になって、疲れた身体を引きずって排気ガスの中を出勤したんじゃあ、花粉症になりたがってるのと同じ。やれやれと一服するのも駄目だってんだから、もう泣きたくなるよね。えっ、すでに泣いてるって、それはアレルギー性の結膜炎でしょ。 あまり症状の強い人は、アレルギーそれ自体を抑える予防的な薬があるから、今からでも遅くないので病院でもらいましょう。もちろん個人差はあるけど、シーズン中飲み続けていると結構効くから、試すのも手だね。 あっ、そうそう、それから花粉症に一番いけないのは、仕事の「やりスギ」だってさ。今日は残業やめて、早く帰ろっと。

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